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第96回《立春 the beginning of spring 2月21日・土

   

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 「立春とは名ばかりで、春まだ浅く寒さ厳しい折・・・」などという時候の挨拶の常套句があるように、本当に寒いですね。特に今年の冬は寒い様な気がします。私は北海道生まれですが、京都の冬は本当に寒く、身体にも心にも堪えます。建物も違いますし、習慣も違うので仕方がありませんが・・・。冬の過ごし方が、違うのです。

 先日インターネットで面白い投稿を発見しました。ドイツ人と結婚した日本人女性の話なのですが、冬になると旦那さん(ドイツ人)は室内の暖房をガンガンきかせて、自分はTシャツ一枚でビールを飲んでいると。暖房費が無駄だから服を着込むようにと東京生まれの奥さんが言うと、必ず喧嘩になると。実は私はこのドイツ人の気持ちがよく分かる・・・、いや日本人の奥さんの気持ちがよく分かると言ったらいいのか・・・。  私の生まれた北海道でも、冬はストーブをどんどん焚いて、一家団欒アイスクリームを食べると言うのが普通でしたから・・・。習慣、文化、あるいは自然との接し方が違うのだろうと私は思うのです。

 少し違う話ですが、関西の方は冬の室内では結構厚着をしますね? 時には室内でありながら戸外で着用すべき衣類(外套)を着込んでいることもありますね? おそらく北国では、例えば冬に人の家を訪ねて、外套を脱がないと言うのは「あなたの家は寒いですね、暖房を入れるほど貧しいのですかね?」という言うような嫌みともとれる、失礼なことになるのです。私は、先日レッスンに来た生徒に「上着を脱ぎなさい」と、ついつい言ってしまいました。

 京都に住んでも、私は石油ストーブ愛用者です。「炎」を見ないと落ち着かないと言うこともありますし、石油ストーブはエアコンよりも、室内の空気の湿度を保つことができ、ギターにも良いのです。まあ、とにかく、春が来て欲しい今日この頃です。

(藤井眞吾:記/2014年2月21日)

 このタイトルを思いつかせたひとつのエピソードがあるのですが、それはコンサートの中でご紹介することとして、器楽作品のなかの「舞曲」が、その本来の用途から解放されて、純粋に演奏する為の音楽、あるいは鑑賞する為の音楽となったとき、特徴的なリズムは残して、テンポは少なからず自由を得ることになりました。それは器楽の演奏者に、楽器の個性を発揮したり、時には演奏技術の豪華さを披露するチャンスを与えたのだろうと思います。

 今回は昔から大好きだったバルトークの作品を編曲してみました。この曲は私が若い頃すでに、ギターの二重奏やアンサンブル、フルートとギター、あるいは古楽器のアンサンブルなどに編曲し演奏したことのある曲ですが、ギターの独奏に編曲したのは初めてです。かなりの挑戦であった事は言うまでもありませんが、あらためてギターの独奏の面白さを痛感いたしました。お楽しみ頂ければと願っております。

(藤井眞吾:記/2015年1月23日)

 

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会場:アートステージ567

京都市中京区夷川通烏丸
西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
(Tel. 075-256-3759)
*地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分

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