アートステージでのコンサートシリーズ、2014年も本日で最後となりました。今年演奏した曲を振り返ってみたら「ああ、こんな曲も弾いていたんだ!」という事が沢山あり、どれもが随分以前の出来事のように感じられました。「プレゼント編曲」という企画をスタートしてから、まる2年になるのですが、これは案外、自分でも楽しくやっています。途中で、しんどくなるかな、とも思いましたが、今のところはそんなこともありません。
今日は、今年1年間のプレゼント編曲から、ご希望の一曲を進呈すると言う「特別企画」をやってみたのですが、期待以上に「あれが欲しい!」とすぐに予約を下さった方が何名かいらして、私としては大変嬉しく思っている次第です。何の脈絡も無く、そのつどそのつどテーマに沿った選曲の中から、必要に応じて新たに編曲したり、あるいは既に編曲したものを「プレゼント編曲」としているわけですが、今回もう一度見返してみると、それぞれの曲に編曲した時の「壮大な夢」が発見されて、今は「編曲者」としてではなく、「演奏者」として楽譜を眺め、新たな喜びを味わっています。思えば私達は、過去の偉大な音楽家達からの数々の「贈り物」を享受しているわけですが、それらに比肩して私のプレゼント編曲を「贈り物」と称し、皆様に進呈する事ははなはだおこがましい事かもしれません。そんな傲慢を覚悟の上で、しかしこのコンサートや、プレゼント編曲が、皆様にとって、ささやかな楽しみとなればと願って止みません。
No.1 ● 野バラに寄す(E.マクダウェル/藤井眞吾 編)
E.MacDowell : To a Wild Rose
[第85回《お正月 Happy New Year! 》1月25日・土 ]
No.2 ●《メヌエット》〜無伴奏チェロ組曲第2番から(J.S.バッハ)
J.S.Bach : from Cello Suite No.2, BWV1008 Menuet I & II
[第86回《2番目の音楽 2nd Music 》2月22日・土 ]
No.3 ●スペイン舞曲 第5番《アンダルーサ》(E.グラナドス)
E.Granados ; Danza española No.5 - Andaluza
[第87回《再会 A Reunion 》3月15日・土 ]
No.4 ●《春の小川》による練習曲(藤井眞吾)
S.Fujii : Study on « Haru no Ogawa »
[第88回《さくら Cherry Blossoms 》4月19日・土 ]
No.5 ●夜と夢(F.シューベルト/藤井眞吾 編)
F.Schubert : Nacht und Träume Op.43-2(D.827)
[第89回《小さな夢 peu de rêve 》5月17日・土 ]
No.6 ● エスパニョレッタ(G.サンス/藤井眞吾 編)
G.Sanz : ESPAÑOLETA
[第90回《生誕 Birth 》6月21日・土 ]
No.7 ●サラバンド BWV1002(J.S.バッハ/藤井眞吾 編)
J.S.Bach ; Sarabanda – Double
[第91回《変容 metamorphosis 》7月26日・土 ]
No.8 ●悲しみに沈む女(E.グラナドス/藤井眞吾 編)
E.Granados ; La Maja Dolorosa
[第92回《西班牙 España 》9月27日・土]
No.9 ●入江のざわめき(I.アルベニス/藤井眞吾 編)
I.Albeniz ; Rumnores de Caleta (Malagueña)
[第93回《旅の想い出 Recuerdos de Viaje 》11月29日・土 ]
藤井眞吾(2014/12/19)
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