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第70回《前奏曲集 Preludes 10月27日・土

   

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曲目について

 「前奏曲 Prelude」という言葉の語源が「Pre(=前)」と「Lute(=リュート)」という二つの言葉から来ている、すなわち、弦が沢山あって調弦の大変だったリュート演奏者が演奏するまえに、音合わせ方々弾かれる程度の曲、と言う意味である・・・と、ずいぶん昔に聞いたことがありますが、あまりにももっともらしくて、本当だろうか?、と思っています。

 今日お聴き頂く曲はブラジルの作曲家、エイトール・ヴィラ・ロボス(1887 - 1959)がギターのために書いた「五つの前奏曲 Cinq Preludes」と言う曲です。ヴィラ・ロボスは、ギターのためにはこの他に「12の練習曲」「ブラジル民謡組曲」「ギター協奏曲」などを残しています。あらゆる楽器、あらゆる編成の作品を書いたヴィラ・ロボスですが、自身のギターの演奏もかなりの腕前であったようです。伝え聞く、パリでのセゴビアとの遭遇の逸話は、なかなか興味深いものです。

 南米の音楽にギターは不可欠な楽器ですが、なかでもブラジルは独特のギターの歴史を持っています。ヴィラ・ロボスと殆ど時代を同じくして活躍した、ショーロの大家J.ペルナンブコ(1883 - 1947)、ポピュラー音楽の分野で活躍したD.レイス(1916 - 1977)等の作品もお聞きください。ブラジルに限らず、南米の人々の生活にこれ程までに深く根ざし、関わっているギターは、スペインの場合とはまた違った歴史や重みを持っています。時にはそれらは、あまりにも深淵で、さらにはその尊厳のあまり、私には立ち入る事ができない、と思わせるほどです。ヴィラ・ロボスのギター曲はブラジルの民族音楽の香りを強く持っていますが、書法やスタイルはあくまでもクラシック音楽であり、大きな宇宙を持っています。時代から考えると、当時のギタリスト達には、あまりにも「ぶっ飛んだ」音楽に思えたかもしれません。私がヴィラ・ロボスに興味を持つのは、むしろ、そんなけた外れに“個性的”なところなのです。

(藤井眞吾/2012年10月27日)

 

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会場:アートステージ567

京都市中京区夷川通烏丸
西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
(Tel. 075-256-3759)
*地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分

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