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第61回《さようなら2011年 Good-bye 201112月24日・土

   

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《曲目解説》

 とうとう12月、今年最後のコンサートシリーズになりました。いつの頃からか、12月はその年の「総集編」とすることにしています。「さようなら2011」というタイトルをつけてしまいましたが、これは決して2011年を嫌っているからではありません。日本中が生死と背中合わせのような一分一秒を過ごしていた時にはこんな年末のことを考える事すら難しかったわけです。

 しかしながら今年は演奏活動の点でも、作曲家としても色々な事をさせて頂いた年でした。演奏も作曲も、相手に何かを表出するという作業です。生徒を教えるという事も基本的には同じだろうと思います。「教える」ということが、上段に立ってものを言うのではなく、同じところ、時には一人一人の生徒が上って来た階段をもう一度自ら歩いてみせる事が必要なときがあります。

 「先生は立ち往生した生徒をひょいと持ち上げて、次のステップに押し上げてくれる人」と思っている生徒が時々います。時にはそれをしなければならないときもありますが、本当に大事なことは自分の力で歩くんだよと教える事であり、そのための技術や方法、更にはそのための訓練を教える事です。そのためには私自身が歩けなければなりませんし、歩いてそれを示さなければなりません。

 年賀状を書き始める頃、「新年明けましておめでとうございます」とか「謹賀新年」という言い方が不謹慎ではないかと言う話が聞かれましたが、私はそうは思いません。明日が迎えられるということ、ひいては新年を迎えられるという事がこんなにも有り難く、そしてめでたい事だと57年の人生の中で私は感じたことがありません。来年もここで毎月の演奏会を重ねていきたいと思っています。皆で、良い年を迎えましょう!

(藤井眞吾/2011年12月24日)

 

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会場:アートステージ567

京都市中京区夷川通烏丸
西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
(Tel. 075-256-3759)
*地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分

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