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第55回《ジュリアナーテ Giulianate -16月18日・土

   

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《曲目解説》

 イタリアはナポリに生まれたジュリアーニ(Mauro Giuliani/July 27, 1781 – May 8, 1829)は1806年から1819年までの13年間、オーストリアのウィーンで活躍をします。そこでは巨匠ハイドンの晩餐会に招かれたり、ピアオの名手モシェレス、バイオリンの名手マイゼダーらとのコンサートシリーズ出演、そしてベートーベンの故郷曲の初演に参加など、音楽活動もそして社交界でも人気者であったと記されています。ウィーンでは100を越える作品が出版され、シューベルトやディアベッリとの交遊もそれに拍車をかけました。

 しかし晩年の10年間は故郷イタリアに帰り、そこではオペラ作曲家として人気をほしいままにしていた G.ロッシーニの音楽に深く傾倒します。六つの「ロッシニアーヌ」はロッシーニのオペラからの編曲集でした。同じ頃作曲されたのが、今夜お聞き頂く「Giulianate〜ギターのための様々な思いや感傷」です。8曲からなるこの曲集は一般的には、練習曲などと同じく教育的目的の作品に分類されますが、私にはそれ以上に、その副題が示すように名手ジュリアーニが、ギターと言う楽器に込めた虚心坦懐の極みとも言うべきものを感じて止みません。傑作、ジュリアーニの音楽の神髄がここにあります。

 全8曲を弾ききるには私にはもう少し時間が必要です。本日はそのなかから比較的規模の小さなもの4曲をお聴き頂きます。

(藤井眞吾/2011年6月18日)

 

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会場:アートステージ567

京都市中京区夷川通烏丸
西入巴町 9-2 「コロナ堂」2F
(Tel. 075-256-3759)
*地下鉄「丸太町」6番出口より徒歩1分

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