2005年1月19日

藤井眞吾様

お返事ありがとうございます。

> すごいもんですな〜。まるで日本に帰ってきたのかという・・・、出来でしたよ。

海外にいると本当にインターネットには助けられます。20年前には考えられないことでしたよね。ここ何ヶ月の間はクラシックギターのサイトを中心に色々と見ていますが、日本のギター界の状況や若手のギタリストの情報、流行のレパートリーなどがおぼろげながら見えてきました。

でも、それ以上に驚いたのは楽譜のディストリビューションに関することです。TeclaのホームページではBrian Jefferyの編集した古典期の様々な作曲家の楽譜がPDFで有料または無料配布されていました(PDFで持っていると、何度もプリントできるので楽譜に心置きなく色々な書き込みが出来ます。高価な楽譜を買ったときと違って気持ちが楽です)。 さらに感激したのはデンマークの王立図書館にアクセスしたらSorの自筆楽譜(メッソニエーの初版楽譜ではなくて)のコピーがPDFで配布されていたことです。ソルの自筆楽譜がこんなに簡単に手に入るなんて!!まだほんの少ししか見ていませんが、この他にもLegnaniの普段あまり見かけない曲の初版楽譜などもあって、宝の山を探すような心境でした。学生の頃、なけなしの小遣いを貯めて高価な輸入楽譜を買っていた事を思うと、涙が出そうになります。

> とうとうギブアップです。書くネタはいくらでもあるんですが、どうもいつも時期が
> 悪いんですね。演奏会前というのは・・・。愛読者がいたのでほっとしました。荘村さ
> んも愛読してくれてましたよ。

ぜひ、機会をみて再開してください!楽しみに待っています。残念ながら現在の状況では藤井さんの生の演奏にふれるのは難しいので、コンサートレポートなどを読んでCDを聴きながら色々と想像しています。また、今のように独学でギターを練習せざるを得ない時、藤井さんがエッセイの中に何気なく書いた一言がとても参考になります。何か一言でもアップデートがあるとホームページを見るのが楽しみになりますから。

> ドイツには トマス・ミュラー・ぺリング という素晴らしいギタリストが
> いるでしょう?

そうなんです。僕も彼の演奏は、昔仙台で聴いて以来是非もう一度聴いて見たいと思っているのですが、一体今どこで活動しているのやら。佐々木忠さんの弟子でしたから、今住んでいるケルン、アーヘン周辺で活動しているかもしれない思って色々チェックしていますが、今のところまだ状況がつかめません。この先色々な情報がつかめましたら、またドイツギター便りとしてメールしたいと思います。

> かなり自然で「藤井眞吾の音」を感じてもらえるのではないかと思います。

それでは、また。

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